機械工学科やロボティクス学科の学生の皆さんは、働くのに実際に必要な勉強科目はなんだか知っていますか?
私は全部だと思っていました。
もちろん、大学で学ぶ内容はどれも無駄ではありません。
しかし、実際に機械設計の仕事をしてみると、毎日のように使う知識と、ほとんど使わない知識があることに気付きました。
そこで今回は、現役機械設計者である私が、
- 社会人になる前に復習しておきたい科目
- 入社後すぐに役立つ知識
- おすすめの参考書
を紹介します。
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目次
① 材料力学
社会人になって最も使う科目と言っても過言ではありません。
機械設計では、
- この部材は折れないか?曲がらないか?
- 強度は十分か?
- たわみは問題ないか?
といった検討を日常的に行います。
そのため、
「応力」「ひずみ」「曲げ応力」「引張・圧縮」「座屈」
などの基本はぜひ復習しておきましょう。
おすすめの一冊
『材料力学 考え方解き方(わかりやすい機械教室)』
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この本は、材料力学の「考え方」と「計算の解き方」に重点を置いて解説されています。
例題が豊富で、解説も丁寧なので、学生だけでなく社会人の学び直しにも最適です。
1970年から続くロングセラーということからも、多くの設計者に支持されてきたことが分かります。
② 機械製図
図面は、設計者だけでなく製造・品質・営業など、多くの部署で共通言語となります。
どの部署に配属になっても技術系の会社なら必ず使う知識です。
もし図面が読めないと、
- 寸法の意味
- 公差
- 表面粗さ
- 幾何公差
などが理解できず苦労します。
おすすめの一冊
『図面って、どない描くねん! 第2版 現場設計者が教えるはじめての機械製図』
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私は仕事で機械設計をしていますが、この本は図面を読み書きするための基礎が非常に分かりやすくまとめられています。
図面初心者にはもちろんおすすめですが、10年以上設計をしている私でも、「そうだったのか」と気付かされる内容がありました。
著者の山田学さんは図面に関する書籍を多数出版されていますが、どれも分かりやすく実践的です。
図面に関わる仕事をするなら、一冊持っていて損はないと思います。
③ 機械要素
機械は、
「ボルト」「ベアリング」「軸」「歯車」「キー」
など、多くの機械要素で構成されています。
学生の頃は名称を覚える程度だった人も多いかもしれません。
しかし実務では、
「なぜこの形なのか」
「なぜこの寸法なのか」
を理解して設計する必要があります。
おすすめの一冊
『めっちゃ、メカメカ!基本要素形状の設計 カタチを決めるには理屈がいるねん!』
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この本は、「形には理由がある」という視点から設計を学べる珍しい一冊です。
若手設計者にも読みやすく、各章の最後にはポイントがまとめられているため、効率よく学習できます。
プレス加工についても詳しく解説されており、加工方法まで理解できる内容になっています。
「何となく設計する」のではなく、「理由を理解して設計する」ための良い教材です。
④ 三角関数・物理学
「三角関数なんて使わないでしょ?」
そう思っていた時期が私にもありました。
しかし実際には、
- 力の分解
- モーター出力
- ベクトル
- トルク
- 傾斜角
など、三角関数は頻繁に登場します。
特に高校物理は、仕事上の使用頻度が高く、
「力学」「熱」「電気」「エネルギー」
など、仕事の基本となる考え方ばかりです。
おすすめの一冊
『「高校の物理」が一冊でまるごとわかる』
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高校物理を基礎から復習できる一冊です。
身近な例を使って解説されているので、学生だけでなく社会人にも読みやすい内容になっています。
個人的には、三角関数だけでもしっかり理解しておくと仕事でかなり役立つと思います。
物理全体を復習したい人にもおすすめです。
⑤ 入社する会社の業界知識
これは学生時代には意外と見落としがちなポイントです。
例えば、
- 建設機械メーカー
- ゴムメーカー
- 半導体メーカー
- 自動車メーカー
では、必要となる知識が大きく異なります。
そのため、入社予定の会社が扱う分野について、一冊読んでおくと非常に役立ちます。
おすすめシリーズ
『トコトンやさしい』シリーズ
このシリーズは様々な業界をテーマにしており、
例えば、
- 『トンネルの本』
- 『橋梁の本』
- 『ゴムの本』
- 『セラミックスの本』
などがあります。
業界の基礎知識を知っておくだけで、入社後に先輩が話している内容が理解しやすくなります。
実は私自身も、社会人10年目になった今でも、このシリーズで新しい分野を勉強しています。
まとめ
大学では多くの専門科目を学びますが、社会人になると「知っていること」よりも「すぐ使える知識」が重要になります。
今回紹介した5つの分野は、私が機械設計の仕事を通して「もっと早く復習・勉強しておけばよかった」と感じたものばかりです。
特に材料力学・機械製図・機械要素は、機械設計だけでなく、生産技術や品質管理、製造技術など、ものづくりに関わる多くの職種で役立つ基礎知識です。
学生のうちは研究や、やりたいことが多くて忙しいと思いますが、入社前に一冊でも読んでおくと、研修や実務での理解度が大きく変わります。
社会人になると勉強する時間は限られています。
だからこそ、学生のうちに基礎を固めておくことが、将来の大きなアドバンテージになります。
ぜひ、自分が進む業界や興味のある分野に合わせて、本記事で紹介した参考書を手に取ってみてください。
きっと、社会人としてのスタートダッシュにつながるはずです。
設計で必要な知識などの記事はこちらにもたくさんあるのでよろしければ見ていってください!
