機械設計

設計で考慮するべきトラックの荷台寸法は? 〜建設現場で一般的な大型車〜

プラント設備や建設現場へ納入する機械などは特に、運搬できる大きさを意識した設計が重要になります。

工場で可能な限り組み立てて運搬し、現場での工数を減らす目的です。

でも、トラックに載る適切な大きさはどれくらいでしょうか。

そこで一番一般的な10t車の寸法を考慮した寸法をまとめます。

10tトラックの荷台に載せられる寸法

現場でよく言う大型トラックは10tトラックのことです。下記は荷台に載せられる物の寸法です。

  • 全長:9.5m〜10m
  • 幅 :2.3m
  • 高さ:2.35m(高床),2.55m(中低床),2.7m(低床)

とくに守るべきは高さです。

大型トラックの最大概形寸法は全長12m以内、幅2.5m、高さ3.8m以内です。

高さ、幅には制限があります。また、少しでもはみ出る場合は申請が必要になるので、できるだけ避けたいのです。

長さに関しては車の「10分の1」の長さまでならOKとなっているので、セミトレーラーなどを使用すればさらに長尺物を運搬することが可能です。

なぜ10tトラックで検討するか

では、なぜ10tトラックで考えるかです。

主な理由は3つと考えています。

  • ほとんどの一般道が通れる
  • 建設現場では一般的
  • 存在している数が多い

以上が、10t車で検討する主な理由だと考えています。

まとめ

  1. もし大型の機械や架台を設計する際は、荷台に載る寸法かどうか考えましょう。
  2. 工場で組み立てた時の寸法をトラックの荷台に載るようにしておくこと。
  3. 重量も忘れずに確認しましょう。

運搬にかかる費用は大きいです。

設計段階で運搬のコスト削減につなげることができます。

さらには複雑な組み立ては工場で行い、現場での工数を減らせれば工程短縮も可能となります。

今回取り上げた、運搬できる大きさだけではなく、あなたが務めている会社や業界の汎用性の高いものを知ることが大切です。

自分で基準を決めておくと設計の選択肢を絞ることができ、新たな発想が生まれやすくなります。

選択肢が多すぎると選択をするのに大きな労力がかかるからです。

とはいえ、他にもたくさん色々なことを考えなければならない設計ですが、そこに痺れて憧れて頑張っていきましょう!

他にも設計者に実務で役立つ情報を載せていますのでこちらもご参考にどうぞ

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今後ともよろしくお願いします。

  • この記事を書いた人

Lancer

機械設計のサラリーマン。 ロボット工学部→土木施工管理→機械設計。 家庭と仕事の両立のために働き方の改善をしようと日々奮闘中。 仕事と子育てに役立つ情報&趣味の英語を発信しています!!

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