父親として子育てを始めるといくつもの乗り越えるべき壁がある。母親に比べれば大したことはないかもしれない。でも、壁の高さや分厚さは目の前にしないと分からない。お互いの苦労は本人にしかわからないのだ。
私は妻よりも育児にかかわる時間が少ない。考え方を聞かれてもいないのに、自ら言うべきではない。
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赤ちゃんは思い通りにはならない
自分の思い通りにはならない。大人を相手にしても同じである。
赤ちゃんとの言葉はわからない。だから通じ合えないのは当然だ。でも、時間をかければだんだんわかってくる。焦らずに関係を築いていく。
赤ちゃんを相手にするときは、「人として接する」だけで行動も言動も変わる。
イライラする事もある
24時間毎日一緒にいれば、ずっとかわいいでは済まないはずだ。
親は無条件の愛を子どもに与える。間違いないが、四六時中ではない。時には「勘弁してくれ」と思うこともある。でもそれは決して子どもへの愛が無いわけではない。
平日の朝晩と休日に一緒にいるだけでは、かわいいところしか見えないかもしれない。妻がイライラしたときに「そんなにイライラしないで」なんて言えないのだ。
人それぞれの役割を理解する
自分にできる事をする。
私の知る限りでは、育児休暇を取りやすいのは母親である。父親はせいぜい有給が取りやすくなるくらいだ。
あまり家族に貢献できていないと落ち込むことは、家族にとって一番嫌なことだ。落ち込んだり、言い訳をしたりする時間があるなら、早起きして掃除洗濯をするのがいい。昼は仕事で体力も削られるが、仕事の無駄を減らして家族、自分のために行動を起こす。行動で示さなければ何もしていないのと一緒だ。
一緒に考える事
夫婦で一緒に考える。何をしたら楽になるとか、うれしいとか。相手の話をよく聞く。絶対に遮ったり、決めつけたりしてはならない。相手の考えを理解するために自分の言葉に言い換えて確かめる。お互いの認識をすり合わせる。
「言わなくてもわかる」は、いつの間にか「めんどくさいから言わない」になっていく。
感情で動くのはもう卒業した。それだけで世界はゆっくりと動き、見渡せるようになった。