人の親になるには自立した人間である必要があります。あまりの忙しさに自分を見失ったり、家族を傷つけたりするかもしれません。
私は、子どもが生まれる前に多くの本を本を読み、自分の価値観が固まり、多少は視野を広げられ、心の余裕ができました。その中でも子育てマインドにプラスになった本を紹介します。
目次
7つの習慣
完訳7つの習慣 人格主義の回復 [ スティーヴン・R.コヴィー ]は全大人に読んでほしい人生のバイブル本です。自分自身を見直し、他者に与える影響を再度考えさせられる一冊です。
子育てマインドに役立ったこと
著者の子どもに対する考え方が実体験を例に紹介されています。自分自身が自立していれば教育の軸がぶれないので信頼されます。子どもが自立し主体的に考える事が出来るように、どのような規範を示し、声をかけてあげれば良いか著者の反省も記されています。
まとめ
子どもを育てる前に、他人と生活を共にする前に、いや、1人の大人として読んでおくべき本でした。これからの人生でどれだけの幸福を感じられるかは自分自身にかかっているのだと強く感じられます。他人や環境のせいなんかでは決してないのです。他の自己啓発本を読まずとも、全てはこの本のなかにありました。
日本の戦後を知るための12人
日本の戦後を知るための12人 池上彰の〈夜間授業〉 [ 池上 彰 ]は近代の日本の経済、政治の流れをざっくり知る事が出来る本です。田中角栄、堀江貴文、池田大作など様々な影響を残した人物を12人取り上げています。
子育てマインドに役立ったこと
日本の事をもっと知りたくなる一冊です。子育てで社会に不満を持っても、「行動すれば変えられる」という意識が気持ちを前向きにしてくれました。自分の教養を高めるためにもちょうどいい内容の本です。
歴史の流れを変えた人物の考え方や行動を知り、大きなスケールで物事を捉えられるようになりました。また、現状から未来を予想する事が習慣となり、突然の事態にも慌てずに立ち向かえる心の準備ができます。
まとめ
池上彰先生シリーズは初心者でも読みやすいので、教養として他の本もおすすめです。中田敦彦さんのユーチューブ大学などでも内容が要約されている動画があるので、そちらを観てから本を読むかどうか決めるのもありでしょう。
武士道
武士道 (PHP文庫) [ 新渡戸稲造 ]は有名著書であり、私が思う「死ぬまでに読むべき本」の一つです。武士はかつて用心棒として求められ、いつしか覇権を争う中心は彼等へと変わりゆく世界。肉体的強さと共に精神力が求められた、生きるか死ぬかの時代に武士達はどう自分達を律してきたのか。いつしか武士だけではなく、庶民にも広がった武士道の教えとは。
子育てマインドに役立ったこと
子育てで辛くなった時、仕事との両立がうまくいかずに嘆きたい時に思い出します。武士は高い身分に伴う、振る舞いをする義務を持っていました。人々の規範になる存在であろうとした。正義の道理が自分達を突き動かし、品格のある存在である事が命よりも大切と考えてきたようです。遠いご先祖さまの精神を今も胸に宿していると思うと、目の前の辛いことなど到底軽く感じてしまいます。
まとめ
女性の立場という観点で言うと、現代にそぐわない部分が多々あります。内容の理解も少し難しいです。易しく書かれた本でも良さそうです。
ただし、アイデンティティを見失いかけている日本人に刺さる内容でした。日本人とは何か。自分とは何か。考えるヒントになる本でした。
一つ例を紹介します。日本人が贈りものをする時に「つまらないものですが」と言う。その心は(以下本文引用)”「あなたは立派な人です。どんな贈り物でも立派なあなたにふさわしいものはありません。あなたの足元に何を置いても、私の善意のしるしとしてしか受け取れないでしょう。だからこの品物の価値ではなく、私の心のしるしとして受け取って欲しい。最上の品物でもあなたに十分にふさわしい物といえば、それはあなたの価値に対する侮蔑となるでしょう。」”と考えているのです。
最後に
読むべき本はまだまだあります。子を育て、愛する人を幸せにする人間が、小手先のテクニックではない、ぶれない軸を持った人間であるために、今一度自分自身を考え直すきっかけになればと思います。