やはり、中小企業よりも上場企業の方が給与・信用・福利厚生・ステータスで圧倒的に有利です。
でも中小企業に勤めていなければ、できないこともあります。
中小企業のメリットとデメリットを、上場企業から中小企業に転職した私の見解を記述していきます。
この記事は、私の経験から得た教訓と個人的見解のまとめですので、すべての人に当てはまるわけではありません。
目次
中小企業で働くデメリット
まずデメリットを先に述べたいと思います。
年収と福利厚生
上場企業と比べると事業規模が小さくなるため、会社の収益も減る傾向にあります。
また、請負の次数が増えれば増えるほど利益は減るので中小企業は不利です。
そのため社員の収入は低くなります。私の場合、130万円程年収が下がりました。
会社の仕組みや制度も株主を意識しないため、きちんとしたものになりづらく、福利厚生の面でも中小企業は劣ります。
労働環境がきつい
中小企業では社員一人がカバーする仕事の量と種類が多くなります。
社員の環境は下記のようになります。
- 一人の責任が大きい
- 労働時間が多い
- 出張が不定期に発生する
- 専門外の知識を勉強する私的な時間が必要
独身の時は充実感があって良いかもしれません。子育ての時期では、他社員でカバーしきれず、困ることが多いのが現実です。
会社の設備的環境が悪い
特に古い自社ビルがある場合は要注意です。
トイレやエアコンが旧式のものだと、働く環境としてはよくありません。
机や椅子、パソコンもそれなりのものでないと、集中して仕事はできませんよね。
設備投資にお金を適切に使えない会社は、働いていてモチベーションが上がりません。
中小企業には、設備環境が整っていないかもしれないリスクがあります。
鶴の一声がある
色々考えて工夫してやっても社長や偉い人の一言で変わってしまう。
会社に反発するには偉い人が近すぎるから難しいのかもしれません。
さらに、労働組合がない場合もあります。
人数が少ないので、人間関係が良くない状態になると頼れる人間も激減することも問題なので社内営業も欠かせません。
中小企業で働くメリット
では何がメリットなのか。
仕事を自分でコントロールできる幅が広い
平社員でも、任される仕事の責任が大きいので、流れを自分で制御で色々な仕事ができます。
例えば設計でも見積もりを出し、客先で打ち合わせしたり現場に出たりすることがありました。
自分の成長は自分次第といったところでしょうか。
ルールや規則が良い意味で緩い
出張や接待での費用はそこまで厳しくありませんでした。
また、幹部社員と距離が近いので社員の声が会社の規則に反映されやすいと感じています。
これは会社の特色によると思いますが。。
まとめ
仕事の全体の流れを把握して経験するにはうってつけの環境が揃っていると思います。
将来自分で会社を立ち上げるとき役立つのではないでしょうか。
ただし、企業規模により、資金や時間を作りにくいことが欠点となります。
副業で経験と資金を積みたいが、時間のなさが足を引っ張るので簡単にはいかないと思います。(子育てしていれば尚更)
上場企業務めだと退職するのがもったいないと考えることもあり、行動の障壁となる可能性もあります。
中小企業で勤めると危機感が持つことができ、目標や目指す将来像に向かって頑張るモチベーションにもつながります。
中小企業で働くのは「あり」か「無し」か
個人的見解では・・・・・・
無しです!! でも最後まで見ていただきたいです。
私個人的には、大きな会社(資金力、従業員が多い)に勤めたほうが絶対に良いと思っています。
中小企業勤めは、仕事に振り回される日々は充実するものの、育児中の人間には相当きついものとなります。
中小企業には、そのような環境を用意できるほど余裕は無いのです。(特に男性育児休業は前例も無ければ私も取れませんでした)
仕事内容や責任の大きさに対する収入の不釣り合いを感じることもさることながら、「この会社で働いているんだ!」というそれだけのことでもモチベーションになるからです。
ですが、これに関しては小さな会社でもそう思える場合もありますから、心の持ちようですね。
とにかく今を頑張ることが一番大切です。
現実が良くなくても、「良い方に向かえるように行動できること」こそが、良くない現実に直面した一番の収穫ともいえるので、一概に悪いとは言えないということも心に留めておいていただければと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。日々勉強と思ってがんばります!!
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